風邪・体調不良時の筋トレは逆効果になる? 2019年4月


最近までは寒暖差が大きいため体調を崩されていた方も多いのではないでしょうか。

今回は風邪・体調不良時の筋トレは逆効果になってしまうということを紹介していきたいと思います。

 

日頃からトレーニングを行っているトレーニーの方は、筋力が落ちるのが怖くて多少の体調不良や風邪であればトレーニングしたくなってしまいますよね。

実は、その行為は逆効果で筋肉を小さくしてしまう原因「カタボリック」になる可能性があるのでトレーニングは行わないことをお勧めします。

  

●風邪・体調不良時のトレーニングはどんな悪影響があるの?

風邪・体調不良の状態でトレーニングすると、カタボリック(筋肉異化作用)という状態を引き起こし、トレーニングをしない状態よりも筋肉を小さくしてしまう可能性があります。

簡単に言うと、カタボリックは筋肉や身体細胞を分解してエネルギーにしている状態です。

エネルギーとして燃やしてほしいのは「脂肪なのに!」という方も多いと思いますのでカタボリックなんて最悪ですよね。

風邪を引いてしまうと、ウィルスに対しての防衛行為に体力のほとんどを費やしてしまうため、筋肉を同化させる状態(アナボリック)を作り出す力が残っていないのです。

そんな状態で筋肉トレしても筋肉を成長させる働きが低下していますので、そのまま筋肉に栄養がいかず、筋肉が細くなってしまう!という仕組みです。

ちなみに、アナボリックとは体内に蓄積されたタンパク質(栄養素)を吸収して筋肉をつくっている状態のことを指します。

 

●どうしてもトレーニングしたいのであれば!

できる限り体に負担のかからないような内容で行う・・・と言いたいところですが、やはり休息をとることが一番です。

ただし、VRC®トレーニングであればこの悩みを解決できる場合があります。

 

●体に負担の少ないVRC®トレーニングの原理

VRC®は「Venous blood Return Constriction」 の略語で、日本語では「静脈血還流制限トレーニング」となります。

専用のカフで上腕付け根、もしくは、大腿部付け根にて血流を制限することで腕・脚に血液が多く滞留し、普段は使わない毛細血管にまで血液が流れるようになります。

VRC®トレーニングを行うと、負荷が軽くても筋繊維の動員率が高まり、さらに酸素不足となることで血液中の乳酸濃度が急激に上昇します。静脈血還流制限時に高まった乳酸が筋肉内にある受容体を刺激して、脳下垂体から成長ホルモンの分泌を促進させます。

静脈血還流制限を解除後、増加した成長ホルモンは体脂肪を燃焼させ、遊離脂肪酸として血中に放出します。さらに、体内を循環した成長ホルモンは、身体組成の様々な働きに効果的な影響を及ぼします。

 

即ち、重いウエイトを使用して筋繊維を痛めつける筋トレ(免疫力を低下させる行為)とは違い、非常に体への負担が少ない状態でトレーニングが可能です。

更に詳しく説明すると、

筋肉は主に速筋と遅筋の2種類に分類されます。一般的に、速筋は重い負荷のトレーニングで鍛えられ、遅筋は軽い負荷のトレーニングを長時間続けることで鍛えられます。

通常2つの筋肉を同時に鍛えることはできませんが、VRC®トレーニングでは静脈血還流制限しているために血流量が充分ではなく、すぐに活動を始めた遅筋の酸素が不足します。これは、「大きい負荷の運動を行っているのと同じ状態を人工的につくり出している」ということです。そのため、「通常はなかなか活動を始めない速筋が大きい負荷を受けたと脳が錯覚して、すぐに活動を開始するよう指示」を出します。VRC®トレーニングでは、軽い負荷で速筋と遅筋を同時に鍛えることができるのです。

風邪・体調不良時にトレーニングは行わず、休養することが最も重要なのですが、どうしてもトレーニングしたいという場合には体への負担が少ない状態でトレーニングが可能なVRC®トレーニングで様子を見るというのは有力な選択肢です!

 

皆様、ぜひご検討ください!VRC®の詳細は下記の「MORE」ボタンよりリンクをご参照ください。